クラブカップ

ちゃんぷるーという育成チーム

2019年5月12日に開催された社会人サッカー大会クラブカップにて、MAZDAzoomzoom以来約2シーズンぶりとなる新チーム【SC石垣ちゃんぷるー(以下ちゃんぷるー)】が参加。

既存チームと異なるスタンスの新チームは、中学生などの育成も目的の一つとなっており、将来的な石垣島でのサッカー人口増加を目標としている。

エンジョイ志向の育成チーム

最も異なるのはこの部分。通常石垣島でのチームは同級生同士等の組み合わせが最もポピュラーであり、それ以外では優勝を狙うためのメンバー集めなどが考えられている。

だが、ちゃんぷるーにおいては年齢も経験も共通点が無く、唯一の共通点はフットサルを通じて出会った仲間である事。このチームの根幹は【個人参加型フットサル=通常 個サル】と呼ばれるコミュニティから生まれたチームだ。

そのため、チームの勝利を求めない訳ではないが、それよりもまず個人の満足度を優先的に考え、選手の出場についても公平性を基準に考えられている。

その結果、勝てれば勿論言うことは無いが、全員が真剣にプレーした結果、楽しめているのであれば優勝出来ずとも言うことはないのだ。

中学生メンバーの参加

エンジョイ志向の取り組みの一つがこの中学生のチーム参加。勿論、実力のある若い選手が自発的に上位リーグで出場するというケースは過去にもあった。

だが、ちゃんぷるーに所属する中学生メンバーの基準は実力だけではなく、熱意であったりただの興味であったりと、悪く言えば曖昧なものだ。

これも結局は本人の思いを尊重している結果であって、それを良しとしているチームの姿勢が表れているだけなのだ。

ちゃんぷるーはMAKE Joy PROJECTという活動の中で生まれたチームだ。その最終的な目的は島の発展やサッカー文化の振興であるため、 むしろこの子供達が経験をする事による将来への化学反応に期待がされている。

勿論、上手くいくとは限らないが、失敗は成功のもと。サッカーが楽しめている中の沢山の失敗の中で、何か一つでも成功例が誕生すれば御の字という気長な姿勢なので、またそれも良しなのである。

今年始まったばかりの活動だが、今後も継続的に活動が続けられる事で、確実に中学生年代の底上げに繋がってくるだろう。

そして今まで中学生段階で激減していた八重山の育成事情が、中学生という年代の重要性に改めて気づき、中学生クラブチーム発足などの新しい流れが生まれる事で少しでも改善へと向かい、結果として八重山のフットボールが盛り上がる。

5年後か10年後か、いつかその時が来ることを夢見ているちゃんぷるーの活動に、是非期待したいと思う。

Futsalの福ちゃん

Futsalの福ちゃん

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沖縄は石垣島のフットボーラー。持ち前のいちゃりばちょーでー精神で、ボールを通じ人と人を結んで愛と平和を、そして貧困の撲滅を目指し、日々人の喜びを創り続ける。

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